2006年05月23日

麦飯石溶液は効き目がほとんどない

さて、麦飯石溶液をはじめアクア用品はほとんど効果のないものが多い。
科学的にも信用できるものはハイポ(チオ硫酸ナトリウム)くらいだ。
これは日本の熱帯魚事情をよくあらわしている。

今でも、熱帯魚雑誌になんかしらんけど効果がある!みたいなことが書いてある。
アホか!メーカー広告に騙されすぎである。
熱帯魚準備で一番大変なのは水作りである。
水を魚の住める水にしてやることである。日本で言えば、水道水から塩素を除去する
この1点に限られる。
市販の薬剤はほとんど意味がないと言ってもよい。
いや、まったく意味がないというとどっかの浄水器の裁判みたいにメーカーが提出したデータで
「ほら、実験結果から見てまったく効果がないとは言えないでしょ!」ってことになるので
日本海に塩を1kg放り込んで計算上 0.00000000000000000000000000000001%塩分濃度が増したというデータもちゃんとした証拠になっちゃうので
ほとんど効果がない、という表現にしておく。

CRS育成で必要とされている水は「ミジンコが自然発生する水」である。
まず水道水から塩素を除去するにはいろんな方法がある。
日光に1−2日さらす、沸騰させる、ハイポを入れるなどである。
除去というより無害化と呼んだ方がいいかな?
詳しくはhttp://www.yoshiwo.jp/aquatero/index.htmlこのあたりを読んでください。

簡単なのはハイポを入れることだろう。これで水道水から塩素を無害化できる。
次はバクテリアである。
バクテリアが育つ環境は主に2つ、酸素と養分である。
空気中のバクテリアが最適なので市販のバクテリアは買わないほうがいい。
ちなみにメダカはパイロットフィッシュに最適である。
メダカを入れる目的は排泄物のアンモニアである。
そしてショップ水槽のバクテリアをもらうことである。
バクテリアの餌はアンモニアだ。
メダカが順調に育ち、卵を生み出したら、親メダカを取り出す。
ミジンコも育っているだろう。ここで初めて元祖BEEを入れよう。
いきなりCRSは無謀かな。俺も何匹か☆にした。
で、BEEが2週間飼えると、その水はOKということになる。

ここまで約3週間、CRSを飼おうと思っても3週間は我慢しよう(笑)
メダカの卵は孵化すると水槽内のミジンコや水ミミズを食べてくれる。
また稚魚のうちは生まれたての稚エビも食べられない大きさなので
重宝するだろう。ここでパイロットフィッシュの意味があるのだ。
大きくなったら取り出そう。

水換えはほとんどしなくていい。足し水くらいでOKかな?
足し水も、水道水にハイポを入れて塩素を無害化してから足す。
急に大量に足すとPHショックでCRSにダメージがあるので
最大でも半分かな?
このときにも麦飯石溶液は必要ない。どっちかというと有害だ。
細かい粒子状の粉末である。
細かいと言ってもバクテリアから見ると大きい。
例えば濾材の目に詰まるのである。生物ろ過の邪魔になるだけでたいした効果は望めない。
濾材が早く痛むだろう。メーカーが儲けるための罠だな。

ちなみに現在は市販の薬剤は使っていない。PSBも麦飯石溶液もほとんどいらない。
ハイポだけは使っている。昔、足し水を浄水器経由でバンバン足していたら
塩素は除去されなかったようで、油膜ができバクテリアがどんどん死んでいった。
あとで浄水器のフィルターを交換しようと思ったら「フィルターがセットされていなかった」というオチがついた。
そりゃあ死ぬわ!塩素たっぷりだから。

市販の薬剤は効果がほとんどないってことをお忘れなく。
いや塩素を無害化するくらいだと思うけどね。
メーカーのカキコに騙されるなよ!

Posted by funa at 2006年05月23日 14:17 | トラックバック
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