お笑いの技術について考えたことがある。
当たり前だが2人組の場合「ボケ」「突っ込み」という役目がある。
それ以外のファクターの技術はなんだろう?と電車に乗りながら考えていた。
ボケと突っ込みが今のところ2大重要技術である。
あとは「ネタ」である。
例えば漫才とショートコント。同じ時間なら漫才の方が数倍もネタが必要である。
いわゆる小説のようなものである。逆にショートコントは週刊誌のワイド記事のように
たくさんの細かいネタをつないで尺(時間)を稼いでいる。
政治家にも同じように鳩山兄弟のように、切れ目のないコメントは編集しずらいが
小泉さんのように短いコメントを数出すほうが編集はしやすい。
さて、ネタの長さだがショートコントは最初長く、あとは短くジェットコースターのようになっていると
テンポよく感じる。それに比べると漫才はどこで終わりなのかよくわからないくらい長い。
苦労の割には、、である。
同じネタを文字でびっしり埋めると漫才のほうが文字数は多くなる。それはずっとしゃべっているからだ。
ショートコントはキャッチを挟むことにより、文字数を減らせる=ネタが少なくてもいい ということだ。
これがネタが少なくていい技術の1つであると考えた。
それはネタの「希釈」である。
例えば「猫が寝込んだ 布団が吹っ飛んだ アルミ缶の上にあるみかん」というネタがあったとしよう。
そのままでは5秒で終わりだ。
そこにキャッチを入れて「希釈」する
「猫が寝込んだ ♪ハイ!ある!ある!あるある探検隊!♪ある!ある!あるある探検隊!
布団が吹っ飛んだ ♪ハイ!ある!ある!あるある探検隊!♪ある!ある!あるある探検隊!
アルミ缶の上にあるみかん ♪ハイ!ある!ある!あるある探検隊!♪ある!ある!あるある探検隊!」で36秒くらいに尺が稼げる。
これを希釈というか伸長というかなんと言っていいかわからないけど、希釈以外の何者でもない。
ネタをキャッチで薄めるのだから。
漫才が小説ならショートコントは詩か短歌か4文字熟語であるな。
漫才の難しさはショートコントの比ではない。
ショートコントは客層に応じてネタ単位でチェンジできるが、漫才はそうはいかない。
漫才は話の途中で無理やり話の方向を変えねばならず不自然さが目立ってしまう。
あのヤスキヨでも、よくやっさんが「ええ?えらい急に話が変わったな!」とそれ自体をネタにしてた
くらいだ。
ここに必要な技術は話術であり話芸である。今はお笑いブームかもしれないが漫才ブームではない。
それくらい技術的に高い芸人がいないのが現状だ。
以前、テツandトモとなんでかフラメンコの人の比較をした。
そのとおりにテツandトモはもう今はTVでは見ない。
ネタの薄さをキャッチや動きでカバーできなくなってきているのだ。
では「ボケ」「突っ込み」「希釈」の3大お笑い技術に続く次世代の技術は何か?推理しよう。
それはキャッチである。「つかみ」ではない。キャッチにまだ確立された技術はない。
例えばキャッチの中に別のストーリーを混ぜることも可能である。
例:
「猫が寝込んだ ♪ハイ!ある!ある!あるある探検隊!♪(子猫が生まれたんですわ)!
布団が吹っ飛んだ ♪ハイ!ある!ある!あるある探検隊!♪(ベッド取られますねん)!
アルミ缶の上にあるみかん ♪ハイ!ある!ある!あるある探検隊!♪(しょうがないから缶ビール飲んで寝た)!」
とかである。キャッチはまだいろんな可能性がある分野である。
ギター侍とか、アンガールズとかこの辺はほとんどこのパターンだ。
Aネタ キャッチ Bネタ キャッチ Nネタ キャッチ キャッチ (おわり)
キャッチに改良の余地有りである。
さて、明日は台風の中北浦に行きます。
釣れるといいなー!
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