10年後の常識
ルアーの修理をしてみました。
ヨレヨレとヨレヨレの骨格。
クラッシュしたヨレヨレを分解して骨格だけにしてみました。
考えられてますね、この内部構造。
ピアノ線を一筆書きの要領で貫通になっています。
中心の鉛部分で始まり、そこで終わっています。
大型の魚でも大丈夫なように作られている、、、うむうむ。
こだわりですよね。これなら安心してカツオでもマグロでもいけそうです。
シャローフィネスではこのヨレヨレは飛ばなくなるルアーの代表みたいな記事があったと思いますが
この重心を見ればよくわかりますね。
道糸の引き抵抗がないと、頭が前に出ようとしますから飛行姿勢が崩れると。
わかりやすい。ここまで研究して、ルアー研究と呼べるのです。
泳ぎの動画だけ見せてもあまり意味がないと思います。
ということで、早速型取りです。
本来ならばシリコンで型を取りたいのですが
お金がないため、在庫の石膏で取る事にしました。
(ほら、ボクは歯医者だからさ、、、ウソ)
石膏は100gに対し水が50g(50ml)
ヨレヨレを粘土に埋めます。
石膏を流し込みます。
2時間待ちます。
石膏が固まったら、粘土を剥がし
逆から石膏を流し込みます。
裏も石膏で固めた様子。
コップで石膏を溶かしました。
石膏に水を入れるか、水に石膏を入れるか、どっちだ?
たしか、水に石膏を入れるでいいはず、、、
型を割りました。
なんとか取れているみたい。
うむ、ばっちり取れているようだ。
骨組みを入れる位置を決める
プラスチックを流し込む予定の湯口をつける
つーか、プラスチックの粘度がわからん。
コンロでプラスチックを溶かす。
思ったより粘度が高いので、流しこむのではなく
たいやきみたいにプラスチックを置いて、骨組みを入れ、
ぎゅっとはさむことにする。
頭はまあまあいけたがあとはぐずぐず、
足りないところに足すことにする。
膨らましておく、あとで削ればいいや、、、
案外プラスチックって固いね!
彫刻刀で削る、いやー彫刻刀なんか小学生以来だな。
しかし美術の成績が2の俺には苦手分野だ。
とりあえず完成!上がヨレヨレ、下が10年後は当たり前のヨレヨレ。
ん?
このきたねー造形が失敗したようなヨレヨレが10年後は当たり前だって?
これはコンセプトプロトタイプ、つまりやりたいことのプロトタイプ。
何がって?
ちょっと、作成中の写真を見てみよう。
プラスチックを溶かしているところ。
つぶつぶが見える。
このプラスチック。
材料はこれ。
そう、生分解プラスチック。
SWANでも散々話題になっていた生分解プラスチックのルアー。
実際に実験や行動を起こした人を他に知らない。
10年後は当たり前になっているだろう。
私は基礎実験をして、生分解プラスチックのルアー作成に関する
ノウハウを取得しておくのだ。
どっかの会社さんが作ろうとしたときに、ノウハウ持っている人間が
必要になるかもしれないでしょ?
ノウハウ、、、たとえば、、、
ヨレヨレ本体は17g
生分解プラスチックなら27g、そう重くなるのだ。
今のルアーの型に流し込んだらバランスは崩れるってことが
すでに判明していると。
上。10年後は当たり前のヨレヨレ。
下。現在のヨレヨレ。
生分解プラスチックルアー、、、実用化はそんなに難しくないってことがわかる。あとはコストかな。
つーか、プラスチック造形難しい、初挑戦だったけど
形になってよかった。ボロボロだけどね。
あとはガチキンで、村岡さんの目の前で釣るだけ(笑)。
JADOの10年後を先取り。地団駄踏むかもしれないが
村岡さんにとってはうれしいことじゃないかなーと勝手に思ったりする。
釣りの未来を見せられる、釣り業界の夢を見せられるっていうのは
別にプロじゃなくても、こんなアマチュアでもいいのだ、と。
生分解プラスチックルアーのコミュが少し盛り上がるといいな。
#追伸:生分解プラスチックのコミュって無かった(笑)ので
作りました。生分解プラスチックルアー