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2012年11月03日

マネーボール理論をルアーに応用

日本全国104人のファンのみなさまこんにちは
維新の会の合否も面接の予定もまだ未定のふなです。

さて、マネーボール理論をご存知でしょうか。
これをルアーフィッシングの世界にも応用できたら面白いなって
思って、ちょっと考えてみました。




「データ」よりも「解釈」



・打率よりも長打率よりも、出塁率を重視する。

・打者の能力を評価するのに、打点には意味がない。

・選手の将来性には期待を抱かず、高校生は獲得しない。

・被安打は投手の責任ではない。

・勝ち星も防御率も投手の能力とは関係ない。

予想得点数=(安打数+四球数)×塁打数÷(打数+四球数)

こんな感じ、映画では
例えば、出塁率が0.7と0.5の選手がいなくなったので
合計すると1.2だが
これを3人の選手で補給すると0.4の選手3人でカバーする
とかいうもの。

同じことがルアーの世界でも出来ないものか。

まず、上記の考えをルアーに当てはめるとこんな感じになる。

ルアーフィッシングにおけるマネーボール理論
 
・キャッチ数よりもヒット数よりも、バイト数を重視する。

・タックルの能力を評価するのに、キャッチ数には意味がない。

・新製品の潜在能力(ポテンシャル)には期待を抱かず、新製品は購入しない。

・バレはルアーの責任ではない。

・ロッドもリールも糸も釣り人の能力とは関係ない。

予想得点数=(安打数+四球数)×塁打数÷(打数+四球数)
↓
予想キャッチ数=(バイト数+スレ数)×ヒット数÷(キャスト数+8の字数)

なかなか斬新な考え方である。
実際は予想キャッチ数はその4倍になる。
野球じゃなくて、釣りだから出塁って考えがないため
出塁=1匹、ってことになる。


では、マネー・ボールにおける当時のアスレチックスの戦略を、本から読みとれる限りで記して
いこう。

まず攻撃側では、打点などの「偶然性」に左右される指標を軽視し、もっぱら出塁率や長打率を
重視する。出塁率という意味では、四球を選ぶことや選球眼に重きが置かれている。その反面、
盗塁やバント・エンドランなどは、アウトを与えるリスクとリターンから、全くと言って考慮に
入れられない。実際の試合では、これらの戦法は積極的に回避される。

また、守備力さえもあまり考慮されない。出塁+長打での得点に比べ、守備による失点は無視で
きる数値だというのがその理由だ。また、守備記録(エラー等)も、選手個々の守備能力を反映
しているわけではないと切って捨てる(守備範囲の広い選手ほど、守備機会も多いがエラーも多
いというケースなど)。

次に投手では、自分で防ぐことのできる与四球、奪三振、被本塁打などの指標は重要視されるが、
被安打は殆ど省みられない。「ヒットは偶然の産物であり、防げない」という極端なセオリーに
よるものだ。

そしてこれらに基づいて、統計学的手法により導き出された指標により、アスレチックスは選手
のパフォーマンスを評価する。結果的に、他球団の採用する従来評価とは大きく異なるが、アス
レチックス戦略の中ではよく働く、コストパフォーマンスのいい選手を他球団やドラフトから得
ることができたのだ。
野球選手の年俸はそのままルアーの価格となる。
1600円のルアーと900円のルアーと500円のルアー。
1600円のルアー2個の代わりに500円のルアー3個でカバーできたら
投資は半分以下で済むではないか。
3200円VS1500円
しかも釣果は同じになる。

もっともルアーの場合には中古というマーケットもあるので
新品2個より中古3個ならもっと経済的だ。

当たり前だが、消費者目線だと、こういう記事は嬉しい。
雑誌にも4ページくらい使って1年にわたって連載すべきだ。
と、思ったが結局雑誌はメーカーの宣伝の犬であり、
プロもまた、メーカーの宣伝のためにいるわけで
コモモ2個とエリテン、ダイソーミノーモンスター、シーバスハンターの3個が
理論上同じ釣果をもたらす、なんて書けない。

だからこの手の記事は既存メディアに出ることはない。
考える人もいない。
消費者をいかに囲い込むかしか考えていないからだ。
そして消費者は囲い込まれていることに気づかせてはいけないからだ。

実際にこの理論を実施しようと思ったら
各ルアーを数字化しないといけない。
それも実績ベースである。

しかもバイト数を重視しているので、
「釣れたときの写真」のみではデータが取れない。
キャスト毎にカウントし、キャスト数とバイト数を正確にカウント
しなければならないのだ。

もちろん、サイズも無視している。
ヒットは偶然、ホームランも偶然というセオリーになっているため
ゴッツアンミノーみたいに釣れたときのサイズは大きい、なんていう
パラーメータは無視される。

もっというとバチヌケもボイルも無視である。
マネーボールの理論をまったくそのまま当てはめることは出来ないことが
わかってくる。

が、言わんとすることはわかってもらえたと思う。
きっと高いルアー2個は安いルアー3個でカバーできるはずであり
釣果も変わらずに、出費も抑えられるはずなのだ。


こんなこと考えるのは私だけでしょうか。
秋の夜長、こんなことを考えて過ごすのも面白いかもしれません。
じゃあまた!