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プロトタイプの意味

以前から言っていることなんだけど、また言ってしまおう。
プロトタイプには大きくわけで2種類あると思っている。
それはコンセプトプロトタイプと、プロダクトプロトタイプである。

車の世界でもコンセプトカーみたいなものがあるように両者の違いははっきりしている。
コンセプトプロトタイプはやりたいことのプロトタイプ
プロダクトプロトタイプは製品のプロトタイプである。
この違いを理解せずにプロトタイプを作ると遠回りしてしまう。
そして評価の方法も違う。これがごっちゃになっている人も多い。

顕著にわかったのは昔のファッションショーだった。
あるデザイナーがペットボトルの500ccの容器を服にいっぱいつけていた。
イカの卵みたいな服。ペットボトルがわさわさゆれていた。
これはコンセプトプロトタイプだ。やりたいことのプロトタイプ。
当たり前だが、こんな商品は売れない。
後日、そのデザイナーは同じコンセプトのもので、今度はプロダクトプロトタイプでフリースを発表した。
そのフリースの素材はペットボトルから出来た繊維だったのである。
そしてユニクロから発売されりする。
これがコンセプトプロトタイプとプロダクトプロトタイプの違いの一番わかりやすい例だ。


通常釣具でプロトタイプと記されているものは、プロダクトプロトタイプである。
あと少しの変更で市販しまっせーとなるプロトタイプ。
たまーに、コンセプトプロトもある。
俺の昔実験していた、欠点のないラバージグ、も同じコンセプトプロトです。

そこにたどり着くまでにコンセプトプロトタイプを作り、コンセプトの有用性を確認したりする。
それからプロダクトタイプになる。
ところがいきなり、プロダクトプロトを作ろうとするとめちゃくちゃ時間もお金もかかる。
昔、理想のミノーを作るとか言って、いきなり金型を作って、捨て、作って捨て、としていた人がいた。
もう誰か忘れたけど、、、、
ちゃんとプロセスを踏まないと、とんでもないコストがかかってしまう。

前述の欠点のないラバージグの話に戻ろう。
最近、Dictからカルラバという軽量のジグヘッドが発売された。
実は10年以上前に、私が発案して、コンセプトプロトタイプを作って有用性を確認していたルアーだった。
コンセプトプロトなので、ラバージグを作るときのモールドに普通は鉛を使ってジグヘッドを作るのだが、
そこにプラスチックを流し、軽さを追求しようとしたのだ。
プラスチック成型技術はなかったので、グルーをモールドに流し込みジグヘッドを作り、それにラバーを巻いていた。
それをダウンショットで使うのだ。
夏や冬でも安定した強い釣果を得られた。(今でもビデオは残っているのて youtube にあげてみた)
ただ、スポンサーがいなかったので、このアイデアが世に出ることはなかった。
私が個人的に使っていた。
出てもKENCRAFTからだっただろうな。すると売れないかもしれない(笑)
そのときの最高の使い方はなんと言ってもダウンショット。
ラバージグのダウンショットである。

こんな風にプロトタイプは作られている。
さて、あなたが何か新しいものを作り出したい場合、それはまず、コンセプトプロトタイプからはじめるといいだろう。
やりたいこと、のプロトタイプである。
有用性を確かめてから、プロダクトプロトタイプに移ろう。
有用性が確かめられなければ、そこでやめてしまおう。
そしてそのコンセプトプロトで、リビルドを繰り返そう。
ちなみに有用性が確かめられるのは10個に1個あるかないか?である。

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コメント

難しい・・・
ちなみにエヴァンゲリオンは神のプロトタイプなんですが・・・(バキィ

自分の場合、市販品で全然OKです(^0^)
何かを作ろうという若さがなくなりました(^^;)

>マッキーさま
へぇーへぇー(5へぇー)
エヴァはよく知りません。
ガンダムも良く知りません。
日本サンライズ作品をあまりよく知らないんですね。
エヴァ芸人はちょっと面白かったけど!

>omikeさま
市販品にないものを求めると自作になるんですよねー!

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